坐骨神経痛の原因
腰痛、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などによる坐骨神経痛の方へ
★坐骨神経痛になる原因とは?
坐骨神経痛になる原因は
@背骨の問題---椎間板や変形した骨が坐骨神経を圧迫して痛みやしびれが出現。
A筋肉の問題---腰やお尻の筋肉が坐骨神経を圧迫して痛みやしびれが出現。
B内臓などの問題
一般的に@とAが原因であることが多いです。
@背骨の問題 |
A筋肉の問題 |
B内臓などの問題 |
・椎間板ヘルニア
・椎間板すべり症
・変形性脊椎症
・脊柱管狭窄症
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・大腰筋など腰部筋肉 の緊張
・梨状筋症候群などお 尻の筋肉の緊張
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・うつ病
・糖尿病
・動脈硬化
・腫瘍
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★意外に多い筋肉の問題
ぎっくり腰やハードな運動、デスクワークなどの同じ姿勢を長時間していることなどにより筋肉が疲労しコリができます。そのコリが坐骨神経痛を引き起こします。
筋肉の問題による坐骨神経痛はレントゲンやMRIなどの精密検査では見落とされがちです。MRI等を撮ったが異常なしといわれた場合などがこのタイプであることが多いです。筋肉の問題による坐骨神経痛は痛みが強く、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足首にかけて広範囲におよぶことが特徴です。
また、椎間板ヘルニア、椎間板変性症等背骨の問題による坐骨神経痛と診断された場合でも、背骨が不安定な状態のため、腰やお尻の筋肉・靱帯がそれを保護しようとして緊張し、筋肉にコリを作ったり血流障害を起こすことにより一層坐骨神経痛症状を強めるような悪循環を形成していきます。
針灸はこの筋緊張や血流障害を改善して悪循環を断ち切り、坐骨神経痛を改善へと導きます。
★坐骨神経痛に関わっている筋肉とは
筋肉 |
症状 |
@腰方形筋 |
立ったり座ったりすると痛みます。 |
A大腰筋 |
背筋を伸ばすような(気を付けの姿勢)ことが痛くてできず、身体を丸めていると楽です。座っていると楽ですが、立ち上がったりするときに痛みます。ぎっくり腰、慢性腰痛、椎間板ヘルニアの多くがこの筋肉に問題があります。 |
B中殿筋
C小殿筋 |
立っていると大丈夫ですが、座っていると骨盤上部に痛みや足にしびれが出現します。お尻の外側あたりを押さえると痛いところがあり、無意識に揉んだり、叩いたりしていることが多い。 |
D梨状筋 |
お尻の真ん中あたりを押さえると痛みがあります。太もも後面、足裏や指までしびれが出現します。冷えを伴うものが多いようです。梨状筋症候群の主な原因です。 |
E双子筋
F閉鎖筋 |
お尻下部から太もも後面付近まで痛みます。 |
G大腿二頭筋 |
お尻と太もも境目あたりから膝裏、ふくらはぎ、アキレス腱付近まで痛みがあります。 |
★坐骨神経痛発症・悪化の副因
坐骨神経痛の主な原因は上記の骨の問題や筋肉の問題などですが、その他なんらかの原因が加わることで
坐骨神経痛が発症・悪化します。
寒冷前線通過前 |
重症の坐骨神経痛ほど顕著に発症・悪化します。 |
飲酒 |
飲酒直後は麻酔作用で痛みは軽減するが、時間が経つと症状が悪化します。 |
ストレス |
不安や怒りなどの感情は自律神経に影響を与え坐骨神経痛症状を悪化させます。
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